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雑感。

『仮面ライダー平成ライダージェネレーションズ FOREVER』 虚構の論理的解析

公式サイト(http://www.movie-taisen.com/sphone/)

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佐藤健の本人出演に始まり、龍騎ウィザード響鬼の炎の必殺技の共演、クロックアップからのアクセルフォーミュラという最高速の理不尽、そして4人のレジェンドライダーの声の出演など、にくい演出がこれでもかと盛りだくさん。

youtubeのトップ広告で最強のフュージョンブルー参戦を大々的にネタバレしてしまうどこぞのバトルジャンキーアニメーションとは大違いの、平成の最後を飾るに相応しい大作であった。

 

仮面ライダークウガから始まる平成仮面ライダーの歴史。スーパータイムジャッカーは、クウガさえ生まれなければ、クウガ以降の平成ライダーの歴史は存在しなかったものとなり、自らの征服の邪魔をするものもいなくなると考えた。そしてクウガの力をクウガが生まれるより以前に奪取することで、平成ライダーの歴史は消失するはずだったのだが、歴史改変の影響を受けない特異点、久永シンゴの存在により、一部ライダーは仮面ライダーとしての自らの消失をまぬがれ、スーパータイムジャッカーに対抗していく。しかし、久永シンゴと一部ライダーを除く世界の全ては歴史改変の影響をもろに受け、その世界で仮面ライダーはテレビや映画で観る虚構の存在になっていた。

私の言いたいことは、仮面ライダーは虚構でよいのだということ。

TVでこそ仮面ライダー以外の一般人は、襲われた敵に怯え、敵を倒してくれたライダーに感謝するというライダーがいて当たり前の生活を送っているが、こと平成ライダージェネレーションズ FOREVERに限っては、一般人にとってライダーは最後まで虚構の存在だったし、野上良太郎(佐藤健)は「記憶と共にある限り、ライダーは在り続ける」とも言っていた。つまりそれは虚構である。

虚構であるということは決して悪いことではない。

なぜなら我々には、"虚構を通して繋がりあえる"力がある。

幼い頃に憧れた仮面ライダー。大人になって視聴してみると、成長の過程で失った大切な何かが輝きを取り戻す。無論、憧れ続けた方もいるだろうが、作中のアタルとシンゴのように、仮面ライダーは大人から子供まで皆の記憶の中にいて、時代を超え年代を超え、語り合い語り継がれることで我々は、"仮面ライダーを通して繋がりあえる"。

 

ところで、フータロスの能力で存在を保ち続けられなくなったライダー達は、ライダーだった時の記憶がなくなり、一般人として生きてきた結果だけが残る。つまり、ライダーとして生きてきたからこそ出会えた人物とは出会えないということになる。

そして突如として2018年に現れたレジェンドライダー達、中にはアナザーライダーに力を奪われていなければいけないはずの人物まで変身が完了している。

ここからはあくまで推測だが、彼らは過去からデンライナーに乗って2018年に来たのだ。

ディケイドのバックルは白色だったし、アナザーライダーが出現する前の時間の状態であれば変身も可能であるだろうし、アナザークウガを倒すにはクウガの力がいるのだ。

経緯を簡単に説明するとこうなる。

電王「アナザークウガ倒すにはクウガはんにいてもらわなあきまへんなぁ。2000年行きまひょ」

クウガ「アギトも連れてこう」

アギト「龍騎も連れて」

龍騎ファイズも」

ファイズブレイド

ブレイド「響k」

電王「もうわかったから」

というぐあいだ。

ラストシーンで戦兎は「(ソウゴが王になると宣言したことを)記憶に留めておこう」ソウゴは「戦兎のこと、絶対忘れない」と言っていたのを憶えているだろうか。こんな感じに平成ライダー達も仮面ライダーの力を通して繋がっていき、平成ライダージェネレーションズという虚構として、我々の中に在り続けるのだ。

以上。