邦画専門

雑感。

『ご注文はうさぎですか?』 香風智乃の家庭事情の考察

皆はチノの家庭事情を気にしたことがあるだろうか。

チノの母親について。

2期7話にて初登場したチノの母親。薄々勘づいている方もいるとは思うが、既に亡くなっている可能性が高い。
f:id:hanazawaproject:20151209131728p:image
私がこう考えたのも、物語の中にいくつか違和感を覚える箇所があったからだ。
一つはラビットハウスの制服。この制服はチノの母親の手作りのもので、黄色、緑色の作りかけまであるという。なぜ、黄色と緑色を完成させないのか。
二つ目は7話のココアの発言。
「たくさん友達、呼んで欲しかったんだよ」
普通、「呼んで欲しいんだよ」とか「呼んで欲しいんだと思うよ?」だろう。欲しかった、なぜ過去形なのだろうか。
三つ目に、チノが自分の帰りが遅くなると分かると連絡するのは決まってタカヒロさんである
これら全てが、母親が亡くなっていることの裏付けになることと思う。
「大きくなったらみんな(友達)と働けるように」とチノの母親は制服を作った。しかし、チノはまだ年齢的に大きいとは言えないまま、ラビットハウスで働いている。これは亡くなってしまった母親の代わりを務めようとしているのではないか。
ここからはチノの母親は亡くなっていると仮定して話していく。
1期9話でのチノの発言
「おじいちゃんとしか話そうとしない私のことを思って内緒にする必要は、もうないんですよ?」
f:id:hanazawaproject:20151209140419p:image
幼い頃(今も充分幼いが)、チノはおじいちゃんとしか話そうとしなかった。チノは、母親を失ったショックで、心を許せるのがティッピー、つまり兎になったおじいちゃんだけになってしまったのではないか。ティッピーは、チノの拠り所がなくなってしまわないように、自分が人間であることを明かさず、兎のままでいるのではないか。ティッピーの眼がこの時潤んでいたのも、母の死でショックを受けていた時のチノを思い出してのことだと考えると、辻褄があってくる。
f:id:hanazawaproject:20151209134622p:image
ご注文はうさぎですか?』、只の日常系ではなくて、チノがラビットハウスで働いたり、友達を作ったりして母親に報いようとしている、とても健気で素敵な物語だと思う。
以上。
更に付け加えるとするなら、青山ブルーマウンテンのキャラクターソング『うさぎになったバリスタ』では"母親を早くに亡くし"ともあるが、それもはっきりとチノのことだと明言されているわけではないので、亡くなっていると決めつけるのではなく、こういった見方もある程度に思って頂きたい。無理に悲しい物語にしてしまうことはない。